ヒエラポリスとは、紀元前190年に建設が始まったローマ帝国の植民都市。
ローマ帝国の温泉保養地として栄えたが、度重なる地震で破壊され、1354年の大地震で完全に廃墟と化した。
ヒエラポリスの町で働き、戦の訓練をし、疲れた体をパムッカレの温泉で癒す。
紀元前2世紀からローマ帝国の人々はそんな生活をしていたわけだ。
当時の医者は温泉を医療として患者に使っていたそう。
まさに、映画『テルマエ・ロマエ』の世界
地下には有毒ガス?!
パムッカレ・テルマル(クレオパトラプール)を出るとフェンスで覆われた遺跡群が。。。
これ、なぜフェンスで覆われているかというと、地下から有毒ガスが出ているからだそう。
昔は地下室の有毒ガスで幻覚が見えるということで、この世と別の世の境目だと考えられていたようだ。
前はフェンスがなかったが、地下に潜り込んで長時間滞在した観光客が死に至ったらしく、封鎖されることになったんだとか。
地下ではなく地上から見る分には、有害ガスは上昇するので問題ないらしいけど、ちょっとびっくり。
1万5千人を収容するローマ劇場
坂を上るとローマ劇場が。
紀元後2世紀に建築されたそう。
ここで剣闘士の試合が行われていたんだろう。
座席は45列。
一度に1万5千人を収容できると推定されているので、そこからヒエラポリスの人口を計算したらしい。
ヒエラポリスは人口10万人の大都市だったんだとか。
ところどころ座席に穴が開いているが、これはパラソルを刺すのに使われていたそう。
昔から蒸し暑かったエーゲ海側のトルコでは必須アイテムだったらしい!
古代からやってること変わらないじゃん!
因みに最初に「この穴何だと思う?」って聞かれたときは
「ドリンクホルダー」
って答えた。笑
座席中盤に中に入れそうな場所があるが、ここは研究者用だけで観光客は入れない。
帰り道はお花畑
この花は4月ごろから咲いているらしい。
ヒエラポリスの遺跡群の中まで入れるバスはミュージアムバスだけなので、大抵のツアーは結構長い坂道を歩く。
一緒に参加していたおばあさんが辛そうだった。
ツアーのお昼ごはんはピデ。
パムッカレは小さい街なのであまりレストランは多くないらしいが、家族経営の良い店だった。
8人のツアー参加者で仲良く食事。
年配の方が多かったけど、これからの旅行の予定について話したり、何が良かったかを共有したり。
一人旅でのツアー参加も悪くないなと思った。