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4万円の被害!海外での現金スリ「現金見せて」の手口 - TripLearner
4万円の被害!海外での現金スリ「現金見せて」の手口 - TripLearner

一人旅を始めて1カ月半ほど。
そもそもこれが初めての一人旅でもないし。
自分でも割と旅慣れている方なんじゃないかと思っていました。

今から思えばその油断が危険だったんでしょうね。。。

やられました。現金スリです。
被害額は4万円。
被害者を増やさないためにも、何故私が騙されたのかを書いておきます。

今でもまだなんでこんなことになってしまったのか理解しきれていない・・・。
手口は非常に巧妙ですが、気を付けていれば防げたはずです。

状況説明

まずは起きた出来事をそのまま書きます。
長いですが、私の行動の問題点を考えてみてください。

空港に到着

一人旅を始めて1カ月半ほど。
4か国目のベトナム、ハノイの空港に到着しました。
前日は空港泊だったこともあり、寝不足気味でちょっと疲れもあります。
とはいえ、ハノイに到着したのは昼の12時なので、特に危ないこともないでしょう。
空港に到着したあとの計画はほとんど立てていませんが、宿は予約していたのでそこに向かいます。
空港でのタスクはSIMカードの購入とATMでのキャッシング。

タクシードライバーに話しかけられる

SIMカード販売所を探しているとラフな格好のおじさんが話しかけてきました。

「Grabって知ってる?このアプリなんだけど・・・」

そう言ってGrabという東南アジアで使われている配車アプリを見せてきました。
最初はGrabの使い方が分からない中華系のフレンドリーな旅行者かと思い、困っているなら教えてあげようと近づいてみたのですが。

「Grabで市街地まで行くと9ドルなんだけどね、僕なら4ドルで連れてってあげるよ!」

はい、ここでシャットアウト。
空港で声をかけてきたタクシードライバーには付いていかない主義です。
別に悪い価格ではないですが、到着直後の旅行者を狙った詐欺はよく聞きます。
無視してSIMカードを買いに行きました。

現金はどこに持っていた?

SIMカードを購入してネットが使えるようになったので、次はベトナムドンの入手。
ベトナムではアメリカドルも流通しているそうですが、ベトナムドンを持っておいた方が使える確率は高いでしょう。

手元の財布には5万円。
リュックの中にも5万円とアメリカドルが少々入っています。
しかし、日本円から換金するよりクレジットカードでキャッシングした方がお得なのを知っているので、迷わずATMへ。
するとまた同じおじさんが話しかけてきました。

「4ドルで市街地まで連れてくよ!日本人だよね?日本とベトナムは友達!」

しつこいなと思いつつ、そっけなく返事はしておきます。

「日本人だけど。バス乗るからいいよ。」

バスの値段など詳しいことはまだ調べていませんでしたが、一応市街地行きのバスがあることは知っていました。

「バスは2ドルでそこからタクシー使うんでしょ。しかもバスは混んでるでしょ。僕は4ドルで市街地まで連れてくよ!」

うるさいなと思いつつATMを利用。
本当は人に話しかけられている時に現金を引き出すのも危ないんだろうけど。

執拗に話しかけてくるドライバー

100万ドン(5千円ほど)下ろしたら50万ドン札2枚で出てきたので、細かいお金を作るために近くのコンビニへ。
飲み物を買ったので、50万ドン札1枚と、少々細かいお札5枚ほどになりました。
買った飲み物を飲みながら市街地行のバスや、宿の位置を調べていると。

「ねえ、3ドルでいいからさ」

またさっきのおじさんです。
移動してるのになんで付いてくるかな・・・。
寝不足も相まってちょっとイライラしてきました。

「私以外にもたくさん人いるでしょ。そっちに声かけたら。」

いくらそっけなくしても日本とベトナムは友達だからとか、ホテルの位置見せてとか、ずっと話しかけてきます。

「僕の家もホテルの方向!3ドルだよ?安いでしょ??」

そうなんです。本当に3ドルで連れてってくれるなら別に悪い話じゃないんです。
しかも、バスの情報はいまいち検索できないわ、宿の位置もちゃんと調べると分かりにくいは。
そんな中、宿の住所を見たおじさんは知っている場所だと言います。

もう乗ってもいいかな。

寝不足で疲れてるし。重い荷物で混んだバスに乗るのは確かに辛い。
バスの方が安いと言っても、3ドル以下になったところで大して変わらないし。

「分かった。乗るよ。」

乗車を決意

結局乗ることにしました。
一応、ぼったくられないように3ドルが何ドンなのかを検索。
ベトナムドンは桁が大きくて分かりにくいですが、7万ドン弱だと分かりました。
その時、どこからともなくスーツの若いお兄さんが出てきておじさんとベトナム語で少し会話。
そしておじさんは私に向かって言いました。

「14番乗り場で待ってて。僕は車を取ってくるから。この人についていってね!」

このスーツのお兄さんは空港の職員なんでしょうか。
だとしたら、このおじさんは空港の認可を持っているドライバーということで少しは安心できるのかな。

しばらくするとおじさんが車に乗ってきました。
お兄さんが荷物をトランクに入れてくれます。
ここでお兄さんとはお別れかと思いきや、お兄さんも助手席に乗ってきました。

結局この人はなんなんだ・・・。

お兄さんも私が日本人だと知ると日本語で陽気に挨拶してきます。
しかし、陽気な人ほど信用できないことを知っているのでgoogle mapで現在位置チェックを開始。
変なところに連れていかれないようにきちんと見張っておきます。

金銭のやりとり

しばらくして空港のゲートのようなものを通った時に、助手席のお兄さんが振り返ってお金を要求してきました。

「15ドンある?」

ベトナムドンの桁的に15ではなく15,000という意味でしょう。
でもさっき調べたとき、3ドルは70,000ドン弱なのでどんな計算をしたのか分からない。
何度確認しても15だと言うので、財布から20,000ドン出して渡しました。

「タカイ」

ここは日本語です。
高額紙幣だ、おつりがない、ということでしょうか。
いや、15,000に20,000出すのって常識の範囲内じゃないの?
疑問に思いつつもベトナムの常識がまだ分かっていないので何とも言えません。

「ベトナムドンは桁が大きすぎるよね。確認してあげるからお金見せて」

お兄さんは親切そうな顔で言ってきますが、これはちょっと抵抗があります。
とはいえ、何が問題なのかよく分からないので、500万ドン札以外の細かい紙幣だけを渡しました。
全部で2000円くらいです。

「こんだけ?そこに入ってるお札は?」

財布に札入れが2か所あったので、現地通貨とそれ以外で分けていたんですね。
日本の1万円札と、フィリピン、マレーシアのお札が入ったポケットを指してそれを見せろと要求してきたわけです。

「これは違う国のお金だから」

散々説明しても、確認してあげるから見せてくれ、の一点張り。
もう面倒になって渡しました。
とはいえ、お金を渡すのは怖いのでお兄さんの手元を凝視。

「ベトナムドンないの?」

だからないって言ってるだろ!
もう訳が分かりません。
結局お兄さんは少し走った先で車を降りました。
何故15,000ドン要求されたのかも、お兄さんが何故車に乗ったのかもよく分からない。

とはいえ結局1ドンも払ってないし、GPSを確認しても正しい方向に向かっているし、まあいいか、くらいの気持ちでした。
その後もおじさんは宿に向かって真っすぐ車を走らせながら、ベトナムでは22くらいで結婚するのが普通だとか、自分は23で結婚して2人子供がいるとか、これは日本の会社が作った橋だとか、色々話していました。

何故あんなにしつこく車に乗せようとしてきたのかは分かりませんが、本当に日本人を乗せたかっただけだったのかもしれません。

無事到着したものの・・・

そして、無事宿の住所に到着。
お会計しようとさっきお兄さんに「タカイ」と言われた20,000ドンを出してみると、今度は足りないという。
じゃあさっきの15,000は何だったんだよと思いつつ、リュックの中には色んな国の通貨に混じってアメリカドルも入れていたことを思い出し、3ドル用意できないか確認。

「最初に3ドルって言ってたから、5ドルあれば良いでしょ。」

そう言って5ドル渡すと今度は高すぎるという。
お釣りという概念がないのか・・・。
そしてまた、お兄さんと同じように確認してやるからお金見せろの嵐。
これは他の国の通貨だと説明しても、いいから見せろと言ってきます。
だんだんイライラしてきました。

結局、最初に要求された15,000ドンはチケット代(何のチケットなのかよく分からないが大した額じゃないので了承した)で、3ドルはきちんとレートを調べて請求されました。
合計82,000ドン。200,000ドン出してお釣りももらえました。
お釣りがあるなら最初から出せば良かっただろ、とは思いましたが、ほぼ最初に言われた通りの額で、きちんと宿に到着しているので良しとします。
後からgrabで確認すると宿から空港までは270,000ドンだったので、確かにとても安いです。

その後宿の予約が取れてないと言われて色んな人とやり取りする羽目になりましたが、何とか部屋に到着。

現金を確認すると・・・

部屋で休みつつ、アメリカドルをリュックから財布に移したりと現金を扱っていると・・・

日本円が足りない。

常にキャッシングをしていたので日本円は全く使っていません。
そして、確かにハノイ行の飛行機に乗る前には全部で10万円持っていたんです。
それが全部合わせても6万円しかない。

やられた。

思い当たるのはあの不審なタクシーだけ。

「現金見せて」の手口

ネットで検索したところ、「日本円を見せて」と言って日本円を手に取り、マジックのように数枚だけ抜き取る詐欺はよくある話のようです。

手元にあったはずのトランプカードが消えて、違う場所から飛び出してくる。
マジックには詳しくないのでどうやっているのかは知りませんが、

  • 長袖を着て現金をいじり、途中下車したお兄さん
  • 違う通貨だと説明しても執拗に現金を確認させろと言ってきたこと
  • ベトナムドンでないことは一目瞭然なのに、どこの国の通貨か一々確認してきたこと
  • 結局お釣りはあったのに中々お釣りを出さずに会計を長引かせたこと
  • 運賃があまりにも安かったこと(相場の3分の1)

後から考えると、色んな事が怪しすぎます。

私のは場合は、財布に入れていた5万円から2枚、リュックに入れていた5万円から2枚とられました。
確かに、色んな通貨と混じっていた日本円が5枚から3枚に減ってもすぐには気が付かないかもしれない。
そもそも、きちんと警戒して相手の手元を凝視していたので、減っているかもしれないとは思ってもいませんでした。
そして、ベトナムで盗まれるならベトナムドンだろうと思ってしまっていました。。。

「現金見せて」詐欺の対策

現金を渡した後、いくら注意深く相手の手元を見ていても、お札を数枚くすねる場面を目撃するのは難しいでしょう。
マジックを見破れないのと同じです。
相手がプロじゃ、かないません。

でも私の場合、ベトナムドンじゃないことの証明くらい相手にお札を渡さなくてもできたはずです。
何枚あるか数えてから相手に渡して、返されたときにまた何枚あるか数えればその場で気づけたはずです。
そもそも、ベトナムの相場が分かっていない状態で空港で会った人に付いていくのは良くありません。
そして、いくらクレジットカードの磁気不良が心配でも、いくら長旅でも、10万円は持ちすぎだったかもしれません。

ネットで見つけた他の事例では、日本に興味を持っているように装った人が、「日本のお札を見せてほしい」とフレンドリーに言ってくることもあるそうです。

現金を盗まれた場合、ほとんどの海外保険ではカバーできません。
現金は一番注意深く扱わないといけないものだったんです。

知っていれば注意できたはず。
私は高い勉強代を払うことになったので、皆さんは気を付けてください。

カテゴリー: 旅のTIPS

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